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夢を詳しく書く

夢日記です。

 りんご音楽祭に行くことになった。メンバーはハトリーヌさんと初対面の人10人くらいだ。二つに分かれて車二台で行くようで、私は後部座席の真ん中に座っていた。

 ハトリーヌさんは私の右側に座っており、唇と顎と目の下にびっしりとボディステッチをしていた。ところどころ血が滲んでおり、非常に痛々しい見た目だったが、ハトリーヌさんはいつも通り微笑んでいるのでそこまで深刻な痛みではないのだろう。「そのボディステッチ、どうしたんですか?」と聞くと「今日、○○ってバンドが出るでしょ?私、そのバンドの大ファンなの。ボーカルがボディステッチをやっているから私もやろうと思って。」と言われた。私が「什造かと思いました。」と言うと、助手席に座っているベルハーのオタクが「それな!」と言ってきた。やはり皆什造の真似かと思っていたようだ。ハトリーヌさんは「ボーカルは全身にやってるから、私もあと少し増やしたいな。」といつものように微笑みながら言っていた。私は「ハトリーヌさん、ケーキ屋さんなのにボディステッチなんかして売り上げに響かないのだろうか..」と下世話なことを考えていた。

 皆でわいわい話をしていたら、私の左側に座っている全身エイチナオトを着てシルクハットを被った男性が私の肩に腕を回してきた。彼はずっと寝ているので、きっと寝惚けているのだろう。皆から車内の皆から茶化されて恥ずかしくなったが、振りほどくのも悪いとおもい、そのままにしておいた。

 私は毎朝図書館に自転車を止めてから駅に行っている。本当はいけないことなのだが、駅から一番近い自転車置き場は毎日早朝で満車になってしまう。そこで、駅から歩いて七分のところにある図書館の駐輪場に止めている。この日も例に漏れず図書館に自転車を止めてから学校へ向かった。今日は学校が休みの日だが、学校内に託児所みたいなところがあり私はそこでバイトをしているため学校へ向かっていた。

 私は17時からバイトに入っていた。お母さん達が子供たちを迎えに来る時間だ。子供たちはお母さんが迎えにきてくれると満面の笑顔でお母さんに駆け寄る。帰り際に私に向かって小さな手を振ってくれる。それを見ると私は心がじんわりと温かくなるのだ。

 次々とお母さんが迎えにきて、子供も最後の一人になってしまった。その子は五歳の女の子で、色素の薄いふんわりとしたセミロングの髪と気の強そうな顔が印象的だった。母親は21時近くになっても連絡がなかった。その子は泣くとか寂しそうな顔をするなどは一切せず、ずっと「帰りたーい」とぼやいていた。

 21時を過ぎた時、その子は突然私の手を取って玄関まで向かった。そして靴を履き始めた。「どうしたの?どこいくの?」と尋ねると、「もう帰る!お姉さんも着いてきて。」と言われた。私は「もうすぐお母さんが来るからそれまで待とうよ。」と言ったが、その子は「帰る!」と言って聞かなかった。その子が走って外へ出ていってしまったため、私は「待ってよ!」といいながら慌てて追いかけた。

 その子に追いつき、私達は手を繋ぎながら歩いた。私は「勝手に出てきちゃったけど、もしお母さんから電話があったらどうしよう..」と内心びくびくしていた。30分ほど歩き、横浜線の踏切まで来た。踏切のカンカンという音を聞きながらその子と手を繋ぎながら踏切が開くのを待った。

 ひょんなことから大学の教授であるヲノ先生と二人で飲みに行くことになった。「知り合いが経営しているお店に行くから仮装して来るように!」と言われた。わけが分からなかったが、とりあえず先生の言う通りにしていれば問題ないだろうと思い、「了解しました。では後ほどよろしくお願い致します。」と言い、ヲノ先生と別れた。

 お店の最寄り駅である調布駅前で待ち合わせをしていたため、待ち合わせの10分前に駅に到着した。仮装は準備出来る時間がほぼ無かった為、ドンキで一番安かった魔女のコスプレ衣装を購入し、調布駅のトイレで着替えた。着ていた服は駅のコインロッカーにしまった。

 少し遅れてヲノ先生が到着した。ヲノ先生はモノクルを付け、銀のシルクハットを被り、光沢のあるグレーのタキシードと革製の黒い手袋を着用し、真紅のマントを羽織っていた。まるでマジシャンのような出で立ちであり、またその格好はヲノ先生に非常に良く似合っていた。私は「とても素敵ですね。」と言ったが、声が小さかったのか先生の耳には届かなかったようだ。先生に着いていくと、一軒の豪邸の前に到着した。建物自体は古いが非常に立派な家であり、お店という見た目ではなかった。ヲノ先生はチャイムを押してそこの家の門を開けた。

 中は仮装パーティの会場と化していた。人は結構多く、混みあっていた。最初に目に飛び込んできたのは身長が180cm近くあるロリータ服を着た中年男性だ。彼は一際目立っていた。非常に痩せていて、青ヒゲと顔に怪我があることが印象的だった。他にも医者、占い師、マッドサイエンティストなど多種多様な仮装をしており、皆この仮装パーティを楽しんでいた。

 ヲノ先生に「このパーティの主催者に挨拶に行かなきゃ。」と言われたので付いていった。奥の広い部屋に入ると、ヲノ先生はその空間の中で異彩を放っているマリーアントワネットの格好をした40代くらいの女性に声を掛けた。どうやらこの家の主であり、パーティの主催者のようだ。ヲノ先生は彼女と仲が良いのか、親しげに話していた。ヲノ先生は「これ、僕の教え子。」と私を紹介してくださったので、私も「初めまして。ヲノ先生の生徒の○○です。」と名乗った。その人は猫なで声で「あらまぁ、可愛い子!」と言ってくださった。笑顔を向けてくれたが、目の奥が全く笑っていなかった。そして直感で「この人は私のことが嫌いだな。」と感じた。

 「楽しんでいってね!」とその女性に言われ、私とヲノ先生は彼女と別れた。ボーイにワインを貰い、ヲノ先生と乾杯した。せっかくの機会なのでヲノ先生と話をしたかったが、ヲノ先生は「向こうに知り合いがいたから挨拶に行ってくるよ。」と言い、人混みの中へ消えていった。私はワインを飲み干し、適当に家の中をうろうろと廻った。家の中は全て仮装パーティの会場になっているそうなので、せっかくなので全ての部屋を周ろうと考えた。

 殆どの部屋を廻り、最後の部屋の扉を開けた。そこは子供部屋のようで、部屋の中には子供しかいなかった。きっとパーティに来た大人達がここに子供を預けているのだろう。子供たちはドアを開けたときだけこちらを一瞥したが、すぐに各々がしていた遊びを再開した。

 もう全ての部屋を探索出来たのでヲノ先生のところへ戻ろうとしたところ、声を掛けられた。振り返ると、和製のビョルン・アンドレセンのような美少年がそこにいた。彼は栗色のふわふわとした髪に透き通るような白い肌、手足はすらっと長く、少女漫画のような細くてしなやかな指をしていた。男性もののセーラー服を着用しており、歳は10歳前後くらいであった。彼は私に向かって「お姉さん、一緒に遊ぼう?」と言った。私は了承するか断るべきか少し迷った。憶測だが、この子はこの家の子だろう。だとすると、あのマリーアントワネットの子供ということである。恐らく彼女は私のことを好いていない。好いていない相手と自分の可愛い子供が遊んでるのを見て彼女はどう思うだろうか。当然いい思いはしないだろう。ここは適当な理由を付けて断るべきだと考えた。

 しかし、私は無意識のうちに「いいよ」と言ってしまっていた。彼の澄んだダークブラウンの瞳に見つめられると、何故だか了承せざるを得ないという気持ちになったからだ。しかし、遊ぶと言っても何をすればいいのだろう。そう考えていると、彼は部屋の奥へと歩き始めた。慌てて私もついていくと、部屋の一番奥にある窓を開けた。外はもう暗くなっていた。二人で窓の外をずっと眺めていた。果たして彼はそれが楽しいのかは分からなかったが、私は彼と一緒に窓の外を眺めていると何故だか幸せな気持ちになれた。

 私は高級そうなホテルに滞在していた。ここが一体何処なのかは定かではなかったが、外の景色からハワイやサイパンなどのリゾート地だろうと推測した。ホテルの内装はネイビーとシルバーとゴールドを主な配色として使用しており、絵に描いたような高級ホテルそのものであった。私は33階に泊まっていた。

 今日はクリスマスイヴだ。夜になり、せっかくこの見知らぬ土地に来たのだから外に出てみようと思いエレベーターに乗った。すると、エレベーター内でみきてぃと鉢合わせした。みきてぃは高校のときの同級生だ。彼女とは同じ軽音部に所属しており、一緒にバンドを組んだ仲である。卒業後もちょくちょく飲みに行っており、私の数少ない友人の一人である。みきてぃもこのホテルに宿泊しているようだ。みきてぃの隣には彼氏がいた。話は聞いていたが彼とは初対面だ。少し太めで背がやや高く、眼鏡をかけた男性だった。彼に「初めまして。みきてぃの友達の睦季です。」と挨拶をした。彼も「初めまして。」と返してくれた。適度に低く、柔らかい声であった。私達は適当な雑談をしながら外に出た。

 ホテルの近辺は星がとても綺麗に見えた。三人で夜空の美しさに感動しながら星を眺めていると、何かの大群が飛んできた。最初は小さくてよく分からなかったが、よく見るとそれはフクロウの大群であった。目を凝らして見るとどのフクロウもプレゼントらしきものを足にぶら下げている。きっとこの場所では、フクロウ達がサンタクロースのような役割なのだろう。その非現実的な光景に思わず見とれていると、突然大きな爆発音が聞こえた。驚いたが、それは花火が上がった音であった。これがこの場所なりのクリスマスなのだろう。私達は日本とは全く異なる初めてのクリスマスに興奮しながら「動画撮らなきゃ!」とiPhoneを構えた。みきてぃのはしゃいだ声がものすごく煩かったので、少し静かにしてほしいなと思った。

 しかし、何でもかんでもiPhoneで撮ろうという風潮は如何なものか。こういう忘れられない体験こそiPhone越しで見たり撮影して思い出を残すのではなく、自らの目に焼き付け、五感で体感し、自分の胸に思い出を刻むべきではないか。頭でそう考えながらも私は意に反してiPhoneを構えていた。

  

 財布の中身を見ると、札だけが全て無くなっていた。本来ならば一昨日に日払いバイトで貰った給料7000円と銀行で下ろした2~3000円が入っているはずだ。何かに使った覚えもないが、昨日は一日中部屋にいたので誰かに盗まれたとも考えにくい。ともすれば、私が覚えていないだけで何かに使ってしまったか、今日家を出てから今までの間で凄く腕の良いスリが札だけ抜き去ったかの二択だ。可能性があるのは前者だったので、私は家を出てから今までの道筋を振り返ってみた。

 まず大倉山駅まで歩き、駅前のスタバで抹茶クリームフラペチーノ無脂肪乳クリームマシマシキャラメルソースかけショートサイズを注文した。それを二階席で飲み、日課の2chまとめサイト閲覧に励んだ。粗方飲み終わったのでそろそろスタバを出ようと思い、電車に乗った。休日にもかかわらず満員電車で、「あれ?今日は平日だったっけ?」と少々脳が混乱した。

 渋谷駅に着いた。何も目的なく来てしまったため適当にうろうろと散歩をした。

 私はパリにいた。正確に言うと、パリに行ったことがないのでここが本当にパリなのかは分からなかったが、ここはパリなんだろうとなんとなく察した。

 パリにいる人達は皆おしゃれで、上質で洗練された素敵な洋服を着ていた。「さすがパリだ。雰囲気や人すらおしゃれだな。」と思いながら街を少し散策した。

 特にお腹はすいていなかったが何か食べようと思い、適当なカフェに入った。どうせなら外でパリの空気を感じながら食べようと思い、テイクアウトでコーヒーとサンドイッチを頼んだ。私はフランス語が喋れないにも関わらず何故か言葉が通じ、コーヒーとサンドイッチを買うことが出来た。

真冬のため、外でご飯を食べようとしている人は皆無であった。どこか座れるところはないかと探したが、歩き疲れて一刻もどこかへ座ってこのサンドイッチを食べたかったので近くの階段に座った。私はブラックコーヒーを好きではないくせに買ったことを後悔した。カフェオレにすれば良かったと思いながらコーヒーを飲んだ。サンドイッチは日本の白いパンではなく、全粒粉を使った茶色いパンを使っていた。中身はレタスとクリームチーズとサーモンで、サンドイッチですらおしゃれで健康的なことに感動すら覚えた。食べてみると予想通り非常に美味しく、またコーヒーととてもよく合った。ブラックコーヒーとサンドイッチがお互いを引き立て、またパリの雰囲気も相まって最高に幸せな食事であった。

 私が食事を楽しんでいると、後ろからヒソヒソ声が聞こえた。気になってチラッと振り返ると、赤毛のセミロングで化粧の濃い女性と、アッシュの髪を一つに纏め、眼鏡をかけた女性が私を見てクスクス笑っていた。どちらの女性も痩せていてスタイルが良く、上質でおしゃれな服を着ていた。彼女達の会話が聞こえた。「なんてみすぼらしい格好なの。」「既に太っているのに炭水化物なんて食べてるわ。信じられない。」と小声で言っていた。私は恥ずかしくなり、サンドイッチを半分も食べていなかったがすぐにその場を立ち去った。