夢を詳しく書く

夢日記です。

 私は黒ずくめの男に追われていた。何で私を追っているかは分からなかったが、捕まってはいけないと本能で分かった。男は黒いハットを被り、黒いスーツに黒いコートを着ていた。目元は見えなかったが、ニヤニヤした口元が特徴的だった。今日はクリスマスイヴだ。街はクリスマス一色で浮かれたムードであるにも関わらず、私の心は殺伐としていた。  

 教会に逃げ込んだ。教会にいたらキリスト様が守ってくださるかもしれないと考えたからだ。丁度ミサが終わった時間のようで、庭では教会から出てきた人達が楽しそうに会話をしていた。突然「もしかしてむっちゃん?」と声を掛けられた。飛び上がるほど驚き、振り返ると中学のときの家庭教師の先生である朝倉先生がいた。会うのは中学以来だ。五年以上会ってないにも関わらず、朝倉先生は少し背が低く見えるくらいで外見は全く変わっていなかった。「朝倉先生!お久しぶりです!」と突然の再会に驚きつつも嬉しく思った。思い出話に花を咲かせていると、「そういえば、むっちゃんはクリスマス一緒に過ごす人はいるの?」と聞いてきた。恋人の有無を聞いているのであろう。しかし、今現在知らない男に追われている身としては、恋人と家で過ごすどころか家に帰ることすらままならなかった。「残念ながら、いないんですよ。」と答えると、「私もなんだよね。じゃあ、うちで過ごさない?」と意外な返答が帰ってきた。私は申し訳ないと思いつつ、「いいんですか?」と口に出していた。無遠慮過ぎるかなとは思ったが、黒ずくめの男は朝倉先生の家までは突き止めて来ないだろうと踏んだからだ。朝倉先生のお宅にお邪魔させていただくことになり、朝倉先生のピンクの自転車の後ろに乗せてもらった。近くの商店街を抜け、スーパーの前を通り、緩やかな坂道を登っているあたりでスピードが落ちてきた。私は「私の体重が重いから自転車を漕ぐのがキツイのではないか。」と思い、「朝倉先生、漕ぐの変わりますよ。」と言って交代した。私が漕ぐと驚くほどスイスイ進んだ。「最初からこうしておけば良かった。」と考えながら朝倉先生の家に向かった。

 朝倉先生の家は壁がクリーム色の小さなマンションだった。一階に住んでいるようだ。中にお邪魔させていただくと、壁は外壁と同様クリーム色であり、赤のチェックを基調としたインテリアだった。人形が飾ってあったりして非常に可愛らしく、女性の部屋のお手本という言葉がしっくりきた。暖色系のインテリアも相まってか、部屋の雰囲気も冬なのに暖かく感じた。「素敵な部屋ですね。」と言うと、先生は照れながら「ありがとう」と言い、ジンジャーティーを淹れてくれた。ジンジャーティーは部屋の雰囲気にぴったりであり、一口飲むと身体の芯から暖まることが出来た。心なしか、部屋の空気も暖色をまとっているように感じた。

 二人でご飯を食べ、お風呂に入り、寝ることになった。寝るときは朝倉先生から借りた白地に赤い花柄の可愛らしいパジャマを着た。「何もかもが部屋の雰囲気に合っているな。」と考えながら布団を敷いた。そしたら、朝倉先生が「一緒にベッドで寝ない?」と提案してきた。私は「ただ単に寒いから私と寄り添って寝たいだけなのか、それとも実は朝倉先生はそっちの気があるのか?」と考え、「すいません。私は寝相が悪いのでこっちで寝てもいいですか?」と布団で寝たい旨を伝えた。朝倉先生は「そっかー」と少し寂しそうに笑い、「じゃあお休み。」と言って電気を消した。私はすぐに夢の中へ入っていった。

 夢の中で私は街を歩いていた。しかしその街は連日の大雨のせいか、屋根の下あたりまで水に浸ってしまっていた。幸い水は澄んでいて綺麗だったので、街の人々は泳いで移動していた。水に浸かった街は非現実的で、まるで映画のような幻想的な雰囲気を放っていた。この街で中学の同窓会がある為、初めてこの街に来た。私は同窓会の前に壊れたiPhoneを修理してもらおうと思い、少し早めにこの街に来ていた。あわよくば機種変更もしたいと考えながら電気屋に向かって泳いだ。すると、背後から「あれ安藤じゃね?」という声が聞こえた。私は振り返らずに泳いだ。声が男の声だったからだ。しかも、声の主は私の苦手な同級生、井上とアシャだと確信した。懐かしいと感じつつ、無視して泳いでいると、「あいつどこ行くんだろ。」と二人が着いてくるのが分かった。私は基本的に潜りながら泳いでいたが、たまに息継ぎのために水面に顔を出していた。水の中でも人の声ははっきり聞こえることに気がついた。後ろで井上とアシャが私の話をしている。「知ってたか。あいつ中学のときさー」と井上が話し始めたのと同じタイミングで私は息継ぎをするために顔を出した。そしたら井上は「あー、後で話すわ。」と濁した。どうやら水の中でも声が聞こえてるということを知らないようだ。私はまた潜った。そしたら井上が「さっきの続きだけど、中学のときあいつさー」と続きを話し始めたのでまた水面に顔を出した。今回は息継ぎではなくわざとだ。私が顔を出すと井上が濁すのが面白く、話始める同じタイミングで顔を出した。私に対してだんだんイライラしてくる井上がおかしくて堪らなかった。

 そうこうしているうちに、電気屋の近くに着いた。私は顔を出したまま立ち泳ぎで電気屋へ向かった。電気屋の中はちゃんと空気があり、泳がなくて済んだ。私は若い男の店員にiPhoneがおかしいということを伝えた。「なんか充電の表示がおかしくて...」と言いながら見せると、20%以下だった充電が80%以上まで回復していた。しかも充電の表示の下に小さな文字で「回復モード」と書いてあった。「なんかこんななんですけど..おかしくないですか?」と店員に聞いたら、「はぁ、まあ支障はないみたいなんでそのままでいいんじゃないすか?」とやる気のない声で言われた。なんだこの店員はと思いながらも確かに支障はないので「そうですね。」と言い、画面を見たら元の表示に戻っていた。一瞬目を離した隙にだ。もしかしてあの変な表示は見間違いだったのではないかと思えてきて、「あれ、なんか戻っちゃいました。」と笑いながら店員に言うと、店員は私のことを無視して携帯をいじっていた。「なんだこいつは。新入社員か?」と思いながら電気屋を出ると、外の水は引いたようだった。街はびしょ濡れで、既に夕方になっていた。電気屋の入口付近に井上とアシャが立っていて、さも偶然会ったかのように近づいてきた。「久しぶり」と声を掛けられた後「お前同窓会行くの?」と聞かれたので「行くよ。二人も行くでしょ?」と聞いたら「場所がさ、同窓会やるような場所じゃないんだよな。」と言われた。私は早く来たにも関わらず、まだ場所を把握していなかった。とりあえず二人と共に会場へ向かうと、そこはライブハウスだった。「こんなところでやるの?」と思ったが、案内状にそう記載されているので間違いない。中に入ると、既に人がたくさんいた。からんやかねはるなどの当時仲の良かった友達と再会した。久々に会えたことに喜び、近況を話したり昔話に花を咲かせたりした。「そういえば、なんでここで同窓会なのか知ってる?」と聞いたら、「それは..」とからんが言い終わらないうちにライブが始まった。舞台の上を見ると、絵恋ちゃんだった。同窓会に関係ない絵恋ちゃんのオタクも来ているらしく、最前で湧いていた。絵恋ちゃんを知らない人達は(ほとんどの人が知らないようだ。)「誰あれ?」みたいな目で絵恋ちゃんを見ていた。一方私は「こんなところで絵恋ちゃんのライブが観れるなんて!」と喜んでいた。