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夢を詳しく書く

夢日記です。

 ひょんなことから大学の教授であるヲノ先生と二人で飲みに行くことになった。「知り合いが経営しているお店に行くから仮装して来るように!」と言われた。わけが分からなかったが、とりあえず先生の言う通りにしていれば問題ないだろうと思い、「了解しました。では後ほどよろしくお願い致します。」と言い、ヲノ先生と別れた。

 お店の最寄り駅である調布駅前で待ち合わせをしていたため、待ち合わせの10分前に駅に到着した。仮装は準備出来る時間がほぼ無かった為、ドンキで一番安かった魔女のコスプレ衣装を購入し、調布駅のトイレで着替えた。着ていた服は駅のコインロッカーにしまった。

 少し遅れてヲノ先生が到着した。ヲノ先生はモノクルを付け、銀のシルクハットを被り、光沢のあるグレーのタキシードと革製の黒い手袋を着用し、真紅のマントを羽織っていた。まるでマジシャンのような出で立ちであり、またその格好はヲノ先生に非常に良く似合っていた。私は「とても素敵ですね。」と言ったが、声が小さかったのか先生の耳には届かなかったようだ。先生に着いていくと、一軒の豪邸の前に到着した。建物自体は古いが非常に立派な家であり、お店という見た目ではなかった。ヲノ先生はチャイムを押してそこの家の門を開けた。

 中は仮装パーティの会場と化していた。人は結構多く、混みあっていた。最初に目に飛び込んできたのは身長が180cm近くあるロリータ服を着た中年男性だ。彼は一際目立っていた。非常に痩せていて、青ヒゲと顔に怪我があることが印象的だった。他にも医者、占い師、マッドサイエンティストなど多種多様な仮装をしており、皆この仮装パーティを楽しんでいた。

 ヲノ先生に「このパーティの主催者に挨拶に行かなきゃ。」と言われたので付いていった。奥の広い部屋に入ると、ヲノ先生はその空間の中で異彩を放っているマリーアントワネットの格好をした40代くらいの女性に声を掛けた。どうやらこの家の主であり、パーティの主催者のようだ。ヲノ先生は彼女と仲が良いのか、親しげに話していた。ヲノ先生は「これ、僕の教え子。」と私を紹介してくださったので、私も「初めまして。ヲノ先生の生徒の○○です。」と名乗った。その人は猫なで声で「あらまぁ、可愛い子!」と言ってくださった。笑顔を向けてくれたが、目の奥が全く笑っていなかった。そして直感で「この人は私のことが嫌いだな。」と感じた。

 「楽しんでいってね!」とその女性に言われ、私とヲノ先生は彼女と別れた。ボーイにワインを貰い、ヲノ先生と乾杯した。せっかくの機会なのでヲノ先生と話をしたかったが、ヲノ先生は「向こうに知り合いがいたから挨拶に行ってくるよ。」と言い、人混みの中へ消えていった。私はワインを飲み干し、適当に家の中をうろうろと廻った。家の中は全て仮装パーティの会場になっているそうなので、せっかくなので全ての部屋を周ろうと考えた。

 殆どの部屋を廻り、最後の部屋の扉を開けた。そこは子供部屋のようで、部屋の中には子供しかいなかった。きっとパーティに来た大人達がここに子供を預けているのだろう。子供たちはドアを開けたときだけこちらを一瞥したが、すぐに各々がしていた遊びを再開した。

 もう全ての部屋を探索出来たのでヲノ先生のところへ戻ろうとしたところ、声を掛けられた。振り返ると、和製のビョルン・アンドレセンのような美少年がそこにいた。彼は栗色のふわふわとした髪に透き通るような白い肌、手足はすらっと長く、少女漫画のような細くてしなやかな指をしていた。男性もののセーラー服を着用しており、歳は10歳前後くらいであった。彼は私に向かって「お姉さん、一緒に遊ぼう?」と言った。私は了承するか断るべきか少し迷った。憶測だが、この子はこの家の子だろう。だとすると、あのマリーアントワネットの子供ということである。恐らく彼女は私のことを好いていない。好いていない相手と自分の可愛い子供が遊んでるのを見て彼女はどう思うだろうか。当然いい思いはしないだろう。ここは適当な理由を付けて断るべきだと考えた。

 しかし、私は無意識のうちに「いいよ」と言ってしまっていた。彼の澄んだダークブラウンの瞳に見つめられると、何故だか了承せざるを得ないという気持ちになったからだ。しかし、遊ぶと言っても何をすればいいのだろう。そう考えていると、彼は部屋の奥へと歩き始めた。慌てて私もついていくと、部屋の一番奥にある窓を開けた。外はもう暗くなっていた。二人で窓の外をずっと眺めていた。果たして彼はそれが楽しいのかは分からなかったが、私は彼と一緒に窓の外を眺めていると何故だか幸せな気持ちになれた。