夢を詳しく書く

夢日記です。

 部屋でゴロゴロしていると、久々にバイト先の元先輩である浅川さんから連絡があった。「相談したいことがあるから会えない?」とのことだ。その日はおばあちゃんの面倒を見なければいけない日だったので、「7時からなら大丈夫ですよ」と送った。「7時からで大丈夫。じゃあ、住所送るから7時に俺の家来て」と返信がきた。さすがに一人暮らし男性の家に行くのは気が引けるので「家じゃなくて近くのごはん屋とかどうですかね?」と送ったら「俺の家じゃなきゃ駄目な相談だから」と返信がきた。行くべきか断るべきか迷ったが、どういう相談内容なのかが知りたいという好奇心には勝てず了承した。

 今は昼の2時で、浅川さんの家に行くまでに1時間程かかる。5時半を目安に家を出れば間に合うはずなので、家を出るまでにあと3時間半あった。今日はおばあちゃんが家に遊びに来ていた。おばあちゃんはお父さんが寝ている布団に潜り込んでお父さんと一緒にテレビを見ていた。私は何かおばあちゃんと話をしなきゃと思い、「おばあちゃん、表参道で買った美味しいバウムクーヘンがあるんだけど一緒に食べよう!」と声をかけた。しかし、「おばあちゃんはお腹がいっぱいだからむつきが全部食べてもいいよ」と言われた。正直言って私もお腹は全くすいてなかったのだが無理して食べた。途中で「今食べなくても良かったな。取っておけば良かった。」と後悔をしながら完食した。

 おばあちゃんが「ビレバンに行きたい」と言い出したので、近所のショッピングモールに行った。ビレバンでは別行動だ。私は漫画のコーナーに行った。峰なゆかの新刊が出ており、表紙と帯が可愛かったので写真を撮ろうとした。すると、いかにも根暗そうな女性店員がすごい勢いでこちらへやってきて「お客様、店内の書物の撮影は禁止されています」と、ドロドロとした低い声で言われた。ボサボサの髪を後ろで一つに結んでおり、頬はこけ、眼鏡の奥に見える目にはクマがくっきりと出来ていた。私はその亡霊のような店員の出現に動揺してしまい、「ご、ごめんなさい」とどもりながらiPhoneをしまった。

  結局、おばあちゃんも私も何も買わずに帰路についた。帰宅すると妹の沙知がいた。おばあちゃんの世話を沙知に任せて私は出かける支度を始めた。お風呂に入り、髪を乾かした。しかし、いつまで経っても髪が乾かない。いつもなら15分くらいドライヤーをあてていると乾くはずなのに、20分経つのに半分も乾いていなかった。結局、完全に髪を乾かすのに45分ほど要してしまった。

 化粧もいつもは10分で終わる筈なのに30分以上かかり、気がついたら時計は6時半を指していた。約束の確実に間に合わないのが発覚し、慌てて家を出た。電車の中で「すみません。8時着になってしまうのですが良いでしょうか?ごめんなさい。」と連絡した。幸いにも「大丈夫!了解」と返信があった。

 最寄り駅に着き、住所を検索して家に向かった。家は10階建てのマンションらしい。浅川さんはその10階に住んでいるそうだ。10階まであるから結構な規模のマンションを想像していたが、一階につき三室しかない小規模なマンションだった。マンションに着いたが、入り口で大学生くらいのグループがたむろしていた。それを無視して横切ろうとしたら「むっちゃんじゃん!」と声を掛けられた。驚いて振り返ると、吹奏楽部のときの友達だった。声を掛けてくれたのはゆずで、他にも平野やまっちょ、なな、ももなど、主に吹部の中で幹部のようなポジションだった人達のグループだった。卒業以来の友達もいたため、久しぶりに会えて話も弾んだ。ゆずが「私ここに住んでて、今から鍋パするんだ」と言われた。『むっちゃんも一緒にどう?』って声を掛けてほしかったなあと卑しいことを考えながら「そうなんだ、楽しんでね!じゃあまたね」と言ってエレベーターのボタンを押した。エレベーターが降りてくるのを待っているときに、「ここで10階で私が下りたことがバレると10階の人とデキてるって勘違いされそうだな。それは嫌だ。」と考え、エレベーターをやめて階段で行くことにした。

 10階に着き、チャイムを押した。浅川さんとは半年以上ご無沙汰していたので「お久しぶりです」と挨拶し、早速部屋に入れて貰った。部屋にはテーブルと椅子とテレビとベッドしかなく、何故かベッドの上にはちょっとセクシー系な女物の洋服が沢山置いてあった。私がそれををぼーっと眺めていると、「相談っていうのはそれのことなんだけどね。」と突然話を始めた。「実はそれ、俺のなんだよね。」と言われ、更に「実は、今女装にハマってるんだよね。」と衝撃的なカミングアウトをされた。私は浅川さんみたいなタイプの人間は女装に興味を持つ以前に、ゲイや女装男子などを軽蔑してそうなタイプだと思っていたからだ。「こんなことむっちゃんにしか言えないから」と言われ、確かにそうだなと納得した。相談というのは化粧の仕方についてだった。どうしても上手くいかないと嘆いていたが、全く女性的ではない外見の浅川さんを本物の女性のように見せるには、特殊メイクばりのメイクの腕が必要だった。素人がどうにか出来るものなのかは疑問だったが、化粧を施すことになった。「じゃあ、化粧をする前にとりあえず着替えてください。」と言った。浅川さんは私の前で着替えるのを恥ずかしがっていた。女性の服を着た浅川さんを見て「やっぱり手脚がゴツイな」と感じた。腕毛やスネ毛を剃っているところは評価したいと思った。

 さてメイクをしようとしたところ、チャイムが鳴った。宅急便が来たそうだ。「むっちゃん代わりに出て」と言われたが、「浅川さんが出てくださいよ。女装の恥ずかしさを克服するチャンスですよ」と言った。浅川さんに何度か懇願されたが全てかわし、根負けした浅川さんが渋々玄関に向かった。